『nyx』第2号第一特集執筆陣

主幹 三重野清顕



「ドイツ観念論」とはなにか?

―あるいは「ドイツ観念論」はなぜそう呼ばれるべきではないのか?

大河内泰樹(一九七三年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授)


ドイツ観念論年表

池松辰男(一九八八年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程)


悲劇における時間

――ヘルダーリンの時間論的思考をめぐって

三重野清顕(一九七七年生まれ。お茶の水女子大学非常勤講師)


理性と歴史

桑原俊介(一九七八年生まれ。東京大学文学部美学芸術学研究室教務補佐員)


ヘーゲルにおける「反復」と「想起」

―『精神現象学』における本来の「反復」としての「想起」

山田有希子(一九七四年生まれ。宇都宮大学准教授)


無限と有限の中間領域における知

――ザロモン・マイモンの哲学

多田圭介(一九七五年生まれ、現在は北海道大学専門研究員)


理性技術と国家

――フィヒテの歴史哲学における理性の復権

中川明才(一九七一年生まれ。同志社大学文学部哲学科准教授)


生きている哲学

――ヤコービの「無知の学」と「信の実在論」が向かう先

下田和宣(一九八一年生まれ。キール大学博士課程在籍)


観念論論駁への途上で

――カントの超越論的観念論をめぐる批判と応答 

城戸淳(一九七二年生まれ。東北大学大学院文学研究科准教授)


啓蒙時代の人文主義

――ニートハンマーの哲学と教養形成論

阿部ふく子(一九八一年生まれ。東京大学(UTCP)特任研究員)


理性の他者・生成としての自然

中島新(一九八八年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)


形而上学の根本的問いに対するシェリングの答え

――『啓示の哲学 初稿』における

マルクス・ガブリエル(一九八〇年旧西ドイツ生まれ。哲学者。ドイツ・ボン大学教授)

[加藤紫苑・訳](一九八九年生まれ。京都大学文学研究科思想文化学専攻博士課程)


解題

――マルクス・ガブリエル「形而上学の根本的問いに対するシェリングの答え」を読むために

浅沼光樹(一九六四年生まれ。京都大学大学院文学研究科・西洋近世哲学史専修講師)